映画ファン集合! 自分が見て感動したり、人生観を変えたような映画について語り合いたいと思います。 また、DVDのコレクション紹介とかーーーー。

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デップの現代版”愛の貴公子”

ドンファン

製作年度: 1995年  現代のN.Y.に現れた、伝説の伊達男ドンファンを名乗る正体不明の青年
監督・脚本: ジェレミー・レヴィン 製作: フランシス・フォード・コッポラ
音楽: マイケル・ケイメン  主題曲: ブライアン・アダムス(リアリー・ラヴド・ウーマン)
キャスト: ジョニー・デップ/マーロン・ブランド/フェイ・ダナウェイ/ジェラルディン・ペラス/ボブ・ディシー/レイチェル・ティコティン/タリサ・ソト/リチャード・サラフィアン

 引退を間近に控えた精神科医ジャック(マーロン・ブランド)は、ビルの屋上から飛び下り自殺を図ろうとした青年(ジョニー・デップ)を説得し、ビルから降ろし、精神病院へ連れて行く。自殺しようとした原因とは?
青年は、「私の名はドンファン・デマルコ。愛の貴公子」と語り、不思議な愛の遍歴を語り始める。

 元々、ドンファンとは、17世紀スペインの伝説上の放蕩児、ドン・フアン・テノーリオのことで、プレイボーイの代名詞として使われる。
 自らをこのドンファンだと語る青年の本名はジョニー・デマルコ。彼の話はどこまで本当か分からない。精神病院の医師たちは、彼を「虚言症」だと断定する。しかし、ジャックだけは、ジョニーに興味を持ち、10日後に引退が決まっているにもかかわらず、自分が治療にあたりたいと申し出る。薬を投与せよという院長の指示も無視して、じっくりジョニーの話を聞くことにする。

 彼の話というのはーーーー。情熱的に自分の女性遍歴を話す彼の話に、「燃え尽き症候群」だったジャックの心に訴えかけ、しばらく冷めていた妻マリリン(フェイ・ダナウェイ)との関係にも火をつける。
 ジョニーの話は、最後まで彼の創作かどうか分からない。しかし、罪の意識から仮面を付け続けていたことや、彼の態度、身振りをつけて話す、話の内容。いかにも本当に思える。
この辺が、デップの今までの役どころと違うところだ。『眼だけで演技が出来る役者』と、再三書いてきたが、今回、ジャックに語る彼の表情は、実に豊かなのだ。無論仮面をつけていた時だけは、眼しか見えないが。
 じっと聞いているマーロン・ブランドの演技にも、さすが大物ぶりが漂っている。帰宅後のマリリンとの絡みも、会話だけでなく、長年連れ添った夫婦の生活感が実に出ている。

 3人とも大した役者である。この映画は、派手なストーリー展開も、アクションもない。会話がすべてなのである。
ジョニーの身元が知れ、彼の祖母を訪ねたジャックは、「孫の話はすべて夢物語。メキシコに住んだこともないし、彼の父親は交通事故で死んだ。」と言う。さらに、「女の子にモテたことなどなく、ポスターのピンナップ女性に憧れていただけ。」だと言う。
 祖母の話を聞いて、ショックだったジャックだが、彼には、どうしてもジョニーの話が出鱈目だとは思えないのだ。
やがて、ジョニーの言葉どおり、母親が尼僧姿で現れ、「あなたの真実は、あなたの心の中にあります」とジャックに告げた。この言葉が印象的である。人間は、誰しも仮面を被っているし、人の言葉など所詮、真実かどうか分からない。自分は、ここで芥川龍之介の”藪の中”を思い出した。

 ジャックはジョニーの話を信じたが、周囲はそうはいかず、ついに彼は審問会にかけられることになる。当日、彼は審問官に、クイーンズで生まれ、ピンナップガールに失恋した過去を語り、退院を許可された。
 現役を引退したジャックとマリリンはジョニーを連れ、彼の話に出てきた“エロス島"に向かう。そこで彼等が目にしたのはーーーー。

 この作品は、単なるおとぎ話であろうか。デップが演じたドンファンとは?そして彼の話は?
監督ジェレミー・レヴィンは、それらの判断を観客に委ねているのである。
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