映画ファン集合! 自分が見て感動したり、人生観を変えたような映画について語り合いたいと思います。 また、DVDのコレクション紹介とかーーーー。

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明日に向って撃て


1969年  アメリカ・ニューシネマの異色西部劇
監督:ジョージ・ロイ・ヒル  脚本:ウィリアム・ゴールドマン  音楽:バート・バカラック
主題歌:雨にぬれても(B・J・トーマス)ーービルボードとキャッシュ・ボックスのトップを飾った名曲
キャスト:ポール・ニューマン/ロバート・レッドフォード/キャサリン・ロス/ジェフ・コーリイ

 1890年代に、アメリカ西部から南米にかけて悪名をとどろかせた実在の無法者ブッチとサンダンスの生き方をユニークなセンスとタッチで描いたモダン・ウエスタンである。アメリカ西部の馬が自転車に代わる頃の新しい西部劇。
 
 銀行強盗、列車強盗、”俺たちに明日はない”同様、アンチ・ヒーローであるが、ボニー&クライドが、淋しげな悲壮感が漂っていたのに対し、どこか憎めない彼ら。ヤンキー独特の陽気さが、全編に漂っている。銀行に押し入り、言葉が通じず、アタフタとするお笑い場面もある。
 なぜか、無法者のブッチ(ポール・ニューマン)とサンダンス(ロバート・レッドフォード)と共に行動するインテリ女教師のエッタ・ブレイス(キャサリン・ロス)。
実在した、サンダンスはかなりの美男子だったらしいが、彼の恋人役を演じているキャサリン・ロスは、”卒業”とは全く違った女性の味を出している。

 前回、レビューした”俺たちに明日はない”のボニー&クライドも、この”明日に向って撃て”のブッチ、サンダンス、エッタの3人も実在の人物である。悪人ながら人気があり、ヒーロー扱いされている部分がある。そこが、アメリカ・ニューシネマである。

 しかし、何といってもこの作品は、イントロが良い。ピアノソロで始まり、タイトルをはじめ、ドキュメンタリー風な、セピア一色の活動写真時代の香りを込めて語り始められる。
やがて、色鮮やかな本編主人公の主体に這入り込んでいく。色褪せた古いアルバムを見ているうちに、そのアルバムの中へ、観客を引き込んでいく。
 そして、エンディング。逃げ回る3人を静けさの連続で盛り上げていく。ラストで一気に銃声の嵐。
嵐の中に飛び込まんとする、ブッチとサンダンス。映画は、二人の散らんとする生命をストップモーションで締めくくった。実に計算された、導入部とエンディングである。

 自分が印象的な場面は、逃亡生活の中でのやすらぎのひと時、エッタを前に乗せて、ブッチが自転車で走り回るシーン。静かな田園地帯、太陽が燦々と輝く中で流れる、あの名曲”雨にぬれても”。

 この映画を西部劇と呼んでいいのか?自分は、このような西部劇を知らない。
画面の色使いといい、バックミュージックといい、3人の豊かな個性、独特のストーリー展開、実に洗練された作品である。
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