映画ファン集合! 自分が見て感動したり、人生観を変えたような映画について語り合いたいと思います。 また、DVDのコレクション紹介とかーーーー。

2010/031234567891011121314151617181920212223242526272829302010/05

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
カリブの海賊の最終編

パイレーツ・オブ・カリビアン ワールド・エンド

製作年度: 2007年 前作で仕掛けられた謎・伏線がついに結実。同じスタッフで3部作の完結! 
監督: ゴア・ヴァービンスキー 製作総指揮: ブルース・ヘンドリックス/エリック・マクレオド/チャド・オマン/マイク・ステンソン
製作: ジェリー・ブラッカイマー  ストーリー: テッド・エリオット/テリー・ロッシオ/スチュワート・ビーティー/ジェイ・ウォルパート
脚本: テッド・エリオット/テリー・ロッシオ  音楽: ハンス・ジマー
キャスト: ジョニー・デップ/オーランド・ブルーム/キーラ・ナイトレイ/ジェフリー・ラッシュ/ジョナサン・プライス/ジャック・ダヴェンポート/トム・ホランダー/ビル・ナイ/チョウ・ユンファ

 ジョニー・デップの主演作品を古い順にレビューしてきたが、彼の最高傑作の3部作が、3週に渡ってテレビ放映された事は、全くの偶然である。バレンタインデーが近づいた時に、”ショコラ”を書き、テレビ放映と同時に”カリブの海賊シリーズ”を書けた事は幸運であった。運命的なものも感じる。(笑)
 
 とにかく、”カリブの海賊”は、全世界を熱狂させた空前絶後のスーパーエンターテイメントである事は疑う余地もなかろう。シリーズ3部作がここに完結する。
 このシリーズは壮大なストーリー展開で、1部のラストに2部の、2部の終わりに3部への伏線が散りばめられている。つまり、1部がヒットしたから続編が作られるという最近の映画とは、構想自体が異なるのだ。

 完結編の舞台は、カリブからアジア、そして前人未到のワールド・エンド(世界の果て)へ。滅亡の危機に追い込まれた海賊たちは、世界各地の海を納める「伝説の海賊」たちの名のもとに集結し、海賊史上類のない決戦のために立ち上がる。
自由を愛する孤高の海賊ジャック・スパロウ(ジョニー・デップ)、海賊の血を引く情熱家ウィル・ターナー(オーランド・ブルーム)、そして海賊の魂を持つ令嬢エリザベス・スワン(キーラ・ナイトレイ)、愛すべきヒーローたちが、シリーズのクライマックスに向けて、最後の冒険へと旅立つ。

 第1作目で不死身の海賊キャプテン・バルボッサ(ジェフリー・ラッシュ)からブラックパール号を奪い返したジャック。第2作目では、「深海の悪霊」デイヴィ・ジョーンズ(ビル・ナイ)が操る「深海の魔物」クラーケンの餌食となってしまったジャック。
 そして、シリーズ3部作の完結編。自由を謳歌し、7つの海を駆け巡った海賊の時代は終わりを告げようとしていた。世界制覇をもくろむ東インド貿易会社のベケット卿(トム・ホランダー)は、デイヴィの心臓を手に入れ、彼と幽霊船フライング・ダッチマン号を操り、海賊たちを葬っていく。今や海賊たちが生き残る道は一つ。9人の「伝説の海賊」を招集し、世界中の海賊たちを蜂起させ、命運をかけた決戦を挑むだけであった。しかし、鍵を握る9人目の「伝説の海賊」こそ、死んだと思われるジャックその人であった。

 シリーズ3部作のタイトルが謎に満ちている。”呪われた海賊たち”、”デッドマンズ・チェスト(死者の宝箱)”、”ワールド・エンド(世界の果て)”。どういう事でタイトルを付けたかが、重要な意味を持っている。
すなわち、何を食べても、何を飲んでも味が分らず、死者となっても生き続ける”呪われた海賊たち”。
この死者たちをあの世に導くための使命を女神カリプソから与えられながら、それを怠り、怪物にされてしまったディヴィ。愛する女性のため、傷だらけの心臓をえぐり出し、隠したのが”デッドマンズ・チェスト”。
この心臓を奪って、ディヴィを操るペケット卿。
ペケット卿と最後の決戦の場として「伝説の海賊」たちが選んだ場所が、”ワールド・エンド”。

 シリーズの流れは、最後の決戦の場へと導かれる。
果して勝敗は?
海賊たちの運命は?
第2話のラストで復活したバルボッサのように、ジャックも復活できるのであろうか?
ウィルとエリザベスの恋の行方は?
すべては見てのお楽しみである。

 謎が謎を呼ぶ一流のエンターテイメントである。すべての謎はこの完結編で解き明かされる。1部にも2部にも、その伏線が張り巡らされている。1作ごとにたくましくなっていく、ウィルとエリザベス。相変わらずとぼけているジャック。個性豊かな3人の主人公を中心に愛すべき海賊たち。一大アクションとなっているが、自分は敢えてこの作品をファンタジーに分類した。悪人のようで憎めない海賊たち。海賊魂を身につけて行くエリザベスも含んで、全編に漲る夢とロマンの冒険だからだ。
 エリザベスは、純粋で献身的に彼女を愛するウィルを愛しながらも、ジャックに魅かれて行く女心。貞淑な令嬢の姿と、スリルと危険を好む姿との常に2面性を持っているのだ。

 デップがこれまで演じてきた役の集大成が、海賊ジャック・スパロウだと言えよう。常識的な世界から外れていて、少年の心を持ち続けるキャラクターを独特の個性で見せてくれる。演技をしているというより、この個性こそデップそのものなのだ。アウトサイダー的な役柄を寡黙な演技で見せてきたが、常識にとらわれず、自由に生きて行くキャラクターが実に良く似合う。まわりと比べるとずれているが、実は自分なりの夢や信念を心の底に抱いている。日本人には絶対いないタイプだ。
 
 編んだ髪に赤いバンダナをかぶり、目には濃いメイクをほどこす。何とも奇妙な印象の顔立ちだ。キャラクターも、とらえどころがない。善人なのか悪人なのか?本心もハッキリつかめない。間を外したような話し方は、マヌケな印象もするが、窮地に立たされると、巧みな話術でまわりを自分の世界に引き込んでいく。ずるいようで、人助けもする。
奇妙でありながら魅力的なジャック。デップがジャックを演ずる事で、キャラクターに独特のカリスマ性を生み出している。
 ジャック・スパロウは、デップが演じた事によって、永遠に語り継がれる海賊の中の海賊となったであろう。
ジャックのメイクが、ローリング・ストーンズのギタリストであるキース・リチャードに影響された事は有名な話であるが、そういえばストーンズも正統派のビートルズに比べて異端児であった。


スポンサーサイト
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。