映画ファン集合! 自分が見て感動したり、人生観を変えたような映画について語り合いたいと思います。 また、DVDのコレクション紹介とかーーーー。

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伝説の銀行強盗ジョン・デリンジャーを演じるデップ

パブリック・エネミーズ


製作年度: 2009年 1930年代前半の大恐慌時代、全米初の「社会の敵ナンバーワン」と言われた男
監督: マイケル・マン 製作総指揮: G・マック・ブラウン/ジェーン・ローゼンタール
製作: ケビン・ミッシャー/マイケル・マン 脚本: ロナン・ベネット/マイケル・マン/アン・ビダーマン
原作: ブライアン・バーロウ 音楽: エリオット・ゴールデンサール 主題歌: バイバイ・ブラックバード
キャスト: ジョニー・デップ/クリスチャン・ベール/マリオン・コティヤール/ビリー・クラダップ/スティーブン・ドーフ/スティーブン・ラング/ジョバンニ・リビシ/ロリー・コクレイン/デビッド・ウェンハム/スティーブン・グレアム/ジョン・オーティス/チャニング・テイタム/ジェイソン・クラーク

 アメリカ大恐慌の1933年から34年にかけて、FBIをして「社会の敵ナンバーワン」と言わしめた実在のギャング”ジョン・デリンジャー”。この物語は、銀行強盗を繰り返しながら逃亡生活を続けるデリンジャー(ジョニーデップ)一味とそれを追うメルビン・パーヴィス捜査官(クリスチャン・ベール)との男の戦いである。
 
 デリンジャーに関しては、1973年のジョン・ミリアス監督、ウォーレン・オーツ主演「デリンジャー」で映画化されている。自分は、ハッキリ言ってこちらの方がずっと良かった。白昼の銃激戦、スリリングな逃亡劇も「パブリック・エネミーズ」よりもずっと迫力があったし、シリアスであった。デリンジャーとビリーとの恋も自然であったし、実際のビリーは、インディアンの混血である。マリオン・コティヤールはフランス人だし、美男美女の組み合わせは、実話とはかけ離れている。
大体デップがカッコよすぎるのだ。実際のデリンジャーは、もっと泥臭い。映画「デリンジャー」では、メルビン・パービスとフーバー長官の確執も上手く描かれていたし、プリティ・ボーイ・フロイドやベビー・フェイス・ネルソンなどの実在人物たちも生き生きと描かれていた。

 美男美女には、大根役者が多いとよく言われる。この作品におけるデップのカッコ良さにはそれを感じてしまった。自分は、実話に近いシリアスな作品が好きなので、この作品はかっこよく作られ過ぎていると思った。
追う者と追われる者の駆け引きに緊迫感が感じられず、捕まるときはあっさり捕まって、脱獄も簡単すぎる。男のドラマというより、全編に甘さが漂うラブストーリである。

 デリンジャーは、義賊として庶民には人気があった。もっとデップには実在のデリンジャーの様々な人間性を見せて貰いたかった。毎回デップの演技力をほめてきた自分であるがこの作品に関しては、カッコいいだけで、性格俳優として魅せる演技はなかったように思う。
 
 ギャング・マフィア物、あるいは社会性の強い作品を好む人には是非、1973年の「デリンジャー」を勧めたい。残念ながらDVD化はされていないがーーー。

 最後に、全編に流れる”バイバイ・ブラックバード”という曲であるが、1926年にモート・ディクソン作詞、レイ・ヘンダーソン作曲のジャズナンバーであるが、何人かの歌手によって歌われたが、あまりヒットしなかったらしい。大きくクローズ・アップされたのは、マイルス・デイヴィスが1950年代後半にレパートリーにとりあげてからだという。ペギー・リーマリリン・モンローオリビア・ニュートン・ジョンも歌っている。

 時代に取り残されていく、デリンジャーの気持ちが歌われているのであろうか。

全ての心配と悲しみを拾って
さあ行こう 静かに歌いながら
バイバイ・ブラックバード
僕を待つ人の所へ
砂糖のように甘い彼女の所へ
バイバイ・ブラックバード
ここには僕を愛してくれる人も理解してくれる人もいない
ほんとについてないことばかり みんな持ってくる
ベッドを準備して灯りを点けて
今夜遅く着くから
ブラックバード・バイバイ

 バイバイ・デリンジャー(パブリック・エネミーズ!)
 
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実在のFBI潜入捜査官を演じるデップ

フェイク

製作年度: 1997年  20世紀最大の社会的事件のひとつを描くノンフィクション 
監督・製作: マイク・ニューエル  製作総指揮: パトリック・マコーミック  脚本: ポール・アタナシオ
原作: ジョセフ・D・ピストーネ(元FBI捜査官)の「フェイクーーーマフィアをはめた男」落合信彦訳
音楽: パトリック・ドイル 70年代のヒット曲
キャスト: ジョニー・デップ/アル・パチーノ/マイケル・マドセン/ブルーノ・カービー/アン・ヘッシュ/ジェームズ・ルッソ
    
 フェイクとは、偽物のこと。FBI潜入捜査官とマフィアの老兵士との関係が、嘘から生まれた偽りだったとしたら、真実を超えた偽りがそこにはあった。
原作は、元FBI捜査官による、自身の6年間の潜入捜査における真実を綴った男の叙事詩である。

 この映画は、アメリカ5大マフィアの一つであるファミリーが、1人の男によって、壊滅状態に追い込まれた実話を、実際の潜入捜査官の手記を元に作られた。史上初と言っていい大裁判劇は、連日マスコミを賑わせた。
 従来のバイオレンス重視のマフィア物とは、一線を画し、マフイアの兵士と潜入捜査官の二人の男のドラマとして捉えている。

 マフィア映画の金字塔となった”ゴッドファーザー・シリーズ”で、ドンの役を演じたアル・パチーノが、引退間近の老兵士レフティ役で登場している。数々の話題作で、色んな役を演じてきたジョニー・デップは、実在の囮捜査官ジョー・ピストーネ役を演じた。
 決して交わることがない二人の男の友情とも呼べる人間ドラマを、実力演技派の二人が演じている。実際、『事実は小説より奇なり』を地で行っている。

 マフィア組織への潜入を命じられたジョーは、彼らとの接触の機会を窺っていたが、最初に近づいたのは、初老のマフィア、レフティだった。酒場で、ダイヤの指輪を出し、ジョーに鑑定を頼んだのだった。ジョーは、一瞥しただけで、「これはフェイク(偽物)だ!」と見破る。二人の最初の出会いだ。
彼は自らを、偽りの潜入名であるドニー・フラスコと名乗った。

 ドニーを気に入ったレフティは、彼を連れ歩き、組の幹部にも弟分だと紹介した。そんなレフティを足掛かりに、マフィアの実態を盗聴器やビデオでFBIに報告するドニーであった。
もっと上層部に近づくため、私生活を犠牲にし、マフィアとの行動が多くなっていく彼は、段々レフティと言う男に愛着を感じていく。レフティは、本物の悪になりきれないお人好しの気の良いチンピラなのだ。初老に差し掛かり、最後に一花咲かせたいと思っている。今では、利発で行動力のあるドニーを信頼しきっている。
 ここに、妙な友情が生まれるのだ。ドニーは、彼の妻マギー(アン・ヘッシュ)よりもレフティと会う時間が多くなる。妻にも自分のしていることは言えないし、夫婦間は冷めていく。
彼は、自分の実態が分からなくなる。生活そのものが、フェイクなのだ。

 ドニーは、レフティのボスであるソニー(マイケル・マドセン)に大金の話を持ちかけ、罠を仕掛ける。今では、誰もドニーを疑う者はいなかった。「お前が裏切ったら、俺はマフィアの歴史に残る大馬鹿者になる。」と言うレフティは、ドニーを信じるしかなかった。
 
 やがて2組のマフィアの抗争が激しくなる中、ドニーの身の危険を感じたFBIは、撤退するように勧告するが、「今ここで抜けるとレフティの身が危ない。」と、彼を見捨てられない。レフティと行動を共にし、抗争中の敵めがけて銃を引こうという瞬間に、FBIが突入し、一味は逮捕された。
レフティは逃げるが、すべてを知ったマフィアに狙われることになる。マギーに、「ドニーに伝えてくれ。お前だから許せると。」と、電話し、夜の闇に消えていく。

 生きる道が異なる二人に、いつまでも交流は続かなかった。ジョー・ピストーネのドニー・フラスコとしての6年間の役割はこうして終わりを告げた。原作者でもある、本名ジョセフ・D・ピストーネは、今でもその首に、マフィアから50万ドルの賞金を懸けられているという。
彼は、この事件を最後にFBIを引退し、名前を変えて暮らしている。

 レフティが所属していたマフィアは、実在のボナンノ・ファミリーであり、良く6年間も正体を見破られず、潜入できたと思う。常にドニーは、レフティに庇われてきたことだろう。ここに、アル・パチーノが演じたレフティに親近感を覚える。レフティも彼のボス、ソニーも今はもういない。マフィアに消されたと思う。
今になって、ピストーネに去来する思いは何か?
 
 自分に映った二人の姿は、実に男らしく、人間味を感じさせた。まるで、実際の人物のように二人は演じている。本当に演技なのかと思わせるリアリティが伝わってくる。人間の強さと弱さ、憐れ身さえ感じさせる滑稽さ。そして、互いを信じる友情。人生における喜劇と悲劇は、紙一重だと思う。
一体何が偽りで、何が真実なのか?

 フェイクとは、実に素晴らしいタイトルをつけたと思う。この映画で考えさせられたことは多い。
ドンパチのマフィア映画を超えている、人間のドラマだ。間違いなく、自分がこれまで見た映画の10本の指に入る名作である。この映画を見て、原作を読みたくなった。ジョセフ・D・ピストーネという原作者に尊敬の念を持った。
ゴッド・ファーザー パートⅡ

 1974年度アカデミー賞6部門受賞(作品賞、監督賞、助演男優賞、脚色賞、美術賞、劇音楽賞)

監督:フランシス・フォード・コッポラ  原作:マリオ・プーゾォ
キャスト:ロバート・デ・ニーロ/アル・パシーノ/ダイアン・キートン/ロバート・デュバル/
     ジョ ン・カザール/タリア・シャイア/リー・ストラスバーグ/マイケル・V・ガッツオ
音楽:ニーノ・ロータ

 以前パートⅠを記したが、”ゴッドファーザー”は、ⅠとこのⅡで完結するコルレオーネ ファミリーの一大叙事詩となっている。
 パートⅠでは、一家のドンをマーロン・ブランドが演じたが、パートⅡでは、若き日のビトー・コルレオーネをロバート・デ・ニーロが演じている。のちにファミリーの幹部となるクレメンツァ(B・カービー・Jr)やテッシオ(ジョン・アブリア)も登場し、若い頃からビトーを助けている。

 パートⅠは、ビトーがすでに大物のドンとなっており、彼の三男マイケル(アル・パシーノ)が、本人の意思に反して、マフィアの後継者となっていく話である。
 パートⅡはビトー(オレステ・バルディーニ)が9歳の時、マフィアのボス、チッチオ(ジョー・スピンネル)に殺され、シシリーから船に乗ってアメリカに渡ってくるところから物語は始まる。
 自由の国アメリカの地を、船から見ているビトーの目が印象的だ。しかし、希望を胸に抱いた若者が知った現実は、厳しかった。パン屋の店員の職にしか就けず、その職も街を牛耳るボス、ファヌッチ(ガストン・モスキン)に彼の甥っ子を無理やり職に就かすよう店主が強要され、去ることになった。
 やがてビトーは、街の祭りの日にファヌッチを殺害し、徐々にのし上がっていくのであった。若い頃から彼にはリーダーシップがあり、街の人々にも尊敬されていた。

 パートⅡは若き日のビトーと、父の後を継いでファミリーのドンとなった息子マイケルの現在が、オーバーラップし、場面が次々変わっていく。パートⅠも見ていないと時間の流れがつかみにくい。
しかし、この場面切り替えの中に、親子の絆を感じる。息子は、偉大な父の後継者としてのプレッシャーを常に感じながらも、ファミリーをまとめていく。時には非情なまでに、裏切りは許さない。マフィアのファミリーとは、血の通った家族だけを指すのではなく、仲間・同朋、子分たちも含めた広い意味での組織なのだ。それを守るためには、女房であっても兄弟であっても切り捨てる。
 マイケル演じるアル・パシーノの表情が、厳しく険しく変わっていく演技が見事だ。圧巻は、マイアミの大ボス、ハイマン・ロス(リー・ストラスバーグ)を追い詰めていく場面だが、派手な銃撃戦はない。
 ゴッドファーザーには、他のギャング映画と違い、派手なドンパチやカーアクションとかはない。
にもかかわらず、いやだからこそ、現実感を感じ、マフィアの恐ろしさがヒシヒシと伝わってくる。派手なアクション映画は、見ている時や終わった直後は、その爽快感やスリルを感じるが、あとに残るものがない。

 ゴッドファーザーには、いつまでも深く心に残るものがある。それは、ビジネスに賭ける男の姿だったり、息子を想う愛情、仲間との信頼関係・友情、裏切りや妥協をを許さない強さだったりする。甘い男女の恋愛感情は、あまり描かれていない。恋愛よりも大切な物。まさに男の世界だと思う。

 DVDだと パートⅠとパートⅡに分かれているが、LDには、時系列を追ったゴッドファーザー サーガが出ている。ストーリーだけを追うなら、こちらの方が流れがわかりやすい。こちらを観たあとに、分離したDVDを観ることを勧める。DVDには、場面変化の面白さ、カラワークの妙味を感じる。

 ラスト、初老に達したマイケルが、一人湖畔の椅子に座り、亡き父ビトーの愛情に満ちた偉大な生涯(彼は自分の妻も大事にし、家族を守った)を想い、自分は父のようにできなかった(組織は父より大きくしたが)自分の孤独に胸を痛める姿が、実に印象的であった。

 薄っぺらな友情や恋愛が、まかり通っている今の世の中、若者に観て貰いたい”男”の作品である。
自分が当時、一番好きだったデ・ニーロとアル・パシーノの共演というのもたまらない。この二人には、本物の”男”を感じさせる。
俺たちに明日はない


1967年  アメリカ・ニューシネマ   実話を基にしたギャング映画のバイブル
監督:アーサー・ペン  脚本:デービッド・ニューマン  音楽:チャールス・ストロース
キャスト:ウォーレン・ビーティ/フェイ・ダナウェイ/ジーン・ハックマン/マイケル・J・ポラード

 前回述べた【卒業】と共に、67年のアメリカ・ニューシネマ。【卒業】が、自分にとって、恋愛のバイブルなら、この作品は、ギャング映画のそれである。 背景は、1930年代のアメリカ恐慌時代。
職に焙れた若者が、食っていくためには、ギャングになるしかなかった。
 
 アメリカ全土を震撼させた、実在の人物、ボニー&クライド。
誰でも最初から、凶悪犯である訳がない。どこにでもいる、普通の若者がなぜーーー。
凶悪事件が続く現代において、考えさせられる作品である。

 感化院あがりで、今日も車泥棒目的にぶらつく、クライド(ウォーレン・ビーティ)に声をかけたのは、ウェイトレス稼業に飽き飽きし、新しい冒険を夢見ているボニー(フェイ・ダナウェイ)であった。
クライドは、鼻っ柱の強いボニーに惹かれ、勇気のほどを見せるために、食料品店に押し入り、金庫の金を簡単に盗み出した。彼女は、彼の大胆さに惚れ込み、ハートを預ける決心をする。
肉屋へ押し入り、店のオヤジの抵抗にあい、銃で撃ってしまったクライド。ふとした事から、初めての殺人を犯してしまい、自責の念に駆られながらも、生きるために逃げる二人。
 ここから、犯罪の道へ突き進んでいくのであった。やがて、ケチなコソ泥C・W(マイケル・J・ポラード)
や、クライドの兄(ジーン・ハックマン)夫婦が加わり、一大強盗団として、全米の銀行を襲撃していくことになる。FBIに追われる彼ら。兄貴が撃たれ、半狂乱になるその妻。
 いつまでこんな生活が続くのか、やがて警官隊に待ち伏せされ、ラストの壮絶な銃撃シーン。

 貧しい時代の貧しい家庭に育った二人。両親の愛情からも社会からも見放され、生きる目的もなく、お互いの愛だけを頼りに悪の限りを尽くした不況時代の申し子。権力と富への挑戦者ボニー&クライドの悲しい青春ドラマ。
 見かけによらず、クライドは、性不能者。それでも「彼しかいない」と、離れられないボニー。
 
 世間には恐れられ、警察には憎まれ、あまりに短く散っていったふたりが求めた幸せと夢は、何だったのであろう。ひとつの愛のかたちを見せられた。
ゴッドファーザー パート Ⅰ

 1972年度アカデミー賞受賞、最優秀作品賞、最優秀主演男優賞、最優秀脚色賞
監督:フランシス・フォード・コッポラ 原作:マリオ・プーゾォ
キャスト:マーロンブランド/アル・パシーノ/ジェームズ・カーン/ロバート・デュバル/
     ジョン・カザール/ダイアン・キートン/タリア・シャイア
音楽:ニーノ・ロータ/主題歌:愛のテーマ

 これぞマフィア物の最高峰。我々にマフィアという存在を初めて知らしめた映画である。これ以降、マフィアを題材にした映画が何本も作成されたが、これを凌ぐものはない。今後も生まれ得ないであろう。
 壮絶なギャング抗争、血塗られた争いと裏切り。しかし、根底はファミリーを守る男のドラマ。甘美なニーノ・ロータのメロディーに見るように、家族愛の話である。

 学生時代は、新宿で遊びまわっていたが、封切りで映画館前に長蛇の列が出来たのを見たのは、”アメリカン・グラフティ”とこの”ゴッドファーザー”だけである。
その時は、自分は映画館では観なかった。4年後にテレビで初めて観た。その翌年、パートⅡとセットで映画館で観た。併せて7時間を超す超大作であるが、長さを感じさせなかった。
両方ともビデオを購入したし、後にパートⅠとⅡを時系列で1本にまとめたゴッドファーザー・サーガをレーザーディスクで購入した。見始めると1日がかりになるが、ぶっ続けで2回は観ている。映画館・テレビ・ビデオ・LD・DVDを併せて30年間で7回は観ている。

 実在のマフィアであるコロンボ一家を題材にしたこの映画には、これも実際にあったフランクシナトラ事件の話も出てくる(無論名前は明かしていない)
コルレオーネファミリーの歴史が描かれているが、ドン役のマーロンブランドの貫録・重厚感のある演技には、圧倒させられる。3人の息子と養子の弁護士トム(ロバート・デュバル)も、それぞれ違った個性を非常にうまく演じている。
短気で直情型の長男ソニー(マイケル・カーン)、おっとり型の次男フレド(ジョン・カザール)、冷静沈着な三男マイケル(アル・パシーノ)、そして知性派トムである。
 ドンは、三男マイケルに一番の期待を賭けるが、彼はマフィアを恥じている。しかし、おやじが襲われ、長男が殺されたことから変わっていく。最後には、家族を守るために非情な男になりきり、2代目となるところで幕を閉じる。その変貌振りをパシーノは、見事に演じている。
家族を支えるのは、男だけではない。母親も妹(タリア・シャイア)も妻(ダイアン・キートン)も耐えながら、あるいは強く、実にいい味を出している。
 最後までマイケルについていくトムを始め、すべての役者が、個性ある役回りを最高の演技でその人物になりきっている。作っているとは思わせない、迫真の演技。

 この映画は、マフィアをテーマにしているが、当時のアメリカの時代背景、家族の在り方、兄弟愛、男の生きざま等、多くのことを教えてくれる。
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